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黄金のアデーレ 名画の帰還 [イギリス映画]

「黄金のアデーレ 名画の帰還」を一ツ橋ホールで観てきました。 

ポスター画像

公式映画サイト:http://golden.gaga.ne.jp/

ナチスに奪われた伯母アデーレの肖像画(クリムトが描いた「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」の絵画)の返還を求めて、オーストリー政府を訴えた女性の真実の物語。ヘレン・ミレンが主演。また弁護士役にライアン・レイノルズ。

ヒットラーが画家になり損ね、ナチスドイツの頂点に立ったとき、様々な美術品を奪って隠していたことは、つい最近公開された映画「ミケランジェロ・プロジェクト」(ジョージ・クルーニー、マット・デーモン出演)でも描かれているようですが、この「黄金のアデーレ」はクリムトの絵画「黄金のアデーレ」にまつわるやはりナチスがらみの真実を描いたドラマでした。オーストリーでナチスの迫害に遭い、命からがらアメリカに亡命したマリア・アルトマン(ヘレン・ミレン)は、当時家を飾っていた伯母をモデルにしたクリムトによる「黄金のアデーレ」がナチスによって強奪され、それを手に戻したいと切に願い、最終的には駆け出しの弁護士ランディ(ライアン・レイノルズ)の熱意と努力によってナチスからそのままオーストリー政府の管轄、ベルヴェデーレ宮殿美術館に収められていたこの絵画を取り戻すのです。

映画の中ではナチス時代の重苦しい雰囲気と、当時とても裕福で華やかな生活を送っていたマリアの家族と結婚式の様子、そして両親を捨てて夫婦だけで国を脱するハラハラドキドキの様子、そして辛いその選択なども浮かび上がり、単にこの名画の奪還という物語だけでなく、ナチスドイツの非情さも浮き彫りにされていて、観ていて胸が締め付けられました。

訴訟を起こすことを一度は断念せざるを得ない状況になりましたが(オーストリーで訴訟を起こすには絵画の価値の何分の1かの金額が必要で途方もない高額になるため、アメリカで訴訟を起こすことになるのですが、当の訴訟を起こした本人がやり気を失ってしまいます)、身を投じてこの訴訟に力を注いだ弁護士の熱意にまた本人がつき動かされての訴訟でした。現実世界とナチス時代のオーストリーでの思い出が錯綜し、映画自体がとっても良くできていました。この映画を観れて良かったです。

エンドロールをしっかり見ていたら、エリザベス・マクガバンの名前があり、後からどこに出ていたのか調べたら判事役でした。エリザベス・マクガバンは映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」でデニーロの恋人役で出演していて、彼女の美しさがとっても印象的で、エンニオ・モリコーネの音楽「デボラのテーマ」と共に思い出に残っています。何だか思わぬ拾い物をした気がして嬉しかったです。そしてタイムリーにも新聞にこの映画の監督へのインタビュー記事があり、この監督サイモン・カーティスと結婚していることも知りました。人気のドラマ「ダウントン・アビー」にエリザベス・マクガバンが出演しているとの情報も得たので観たいなと思いました。

またこの絵画「黄金のアデーレ」はニューヨークのノイエ・ガレイエに所蔵されているとのことで、実物をいつか観にニューヨークに行きたいです。

余談ですが、ヒットラーはヨーロッパ中から美術品を60万点も略奪し、そのうちまだ10万点が未だ行方不明だとのこと。ナチスドイツの手に渡り行方不明になっていた1500点もの絵画が、ドイツ・ミューヘンのアパートで見つかったとのニュースが2年前に駆け巡ったのが記憶に新しいところですが、本当になるべく早く大切な人類の財産がいい状態で発見されてほしいものです。

何かじっくり、いい絵を観に美術館に行きたくなったなあ。

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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2015-12-04 18:14) 

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