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初恋のきた道 [中国映画]

「初恋のきた道」を観ました。

初恋のきた道 [DVD]

初恋のきた道 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: DVD


2000年公開の中国映画。チャン・イーモウ監督作品。チャン・ツィイー主演で、チャン・ツィイーの初主演作。ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)受賞作品。

父の訃報で中国の村に戻った息子は、葬式の準備をしながら村で有名だった父と母の恋愛話を思い出していた。父は都会から赴任してきた新米教師で、母は目の悪い母親(祖母)と二人暮らしをしていた。彼女(母)は彼(父)を見るや否や彼(父)に淡い恋心を抱く。村をあげて男たちが学校を建て女たちは食事の用意をした。彼女は自分が作った食事を彼に食べてもらいたいといろいろ画策。また学校の柱に飾る織物を織ったり、彼が村の家を順番で回って食事を食べるため、自分の家に来たときには彼女は張り切って料理を作ったりする。遠方の子供たちが学校に来ているのでその子たちを送るため彼が田舎道を歩いていると聞きつけ彼を待ち伏せたり、わざわざ彼見たさに遠い井戸に水汲みに行ったり・・・。

中国の田舎の風景がとっても素敵でした。お互いに自然な形で惹かれていく若い二人も魅力的。彼が都会に一度戻らなければならない日、彼は彼女の赤い服に似合う髪留めをプレゼントし、さっそく赤い服とその髪留めをつける彼女の嬉々とした様子の何と素敵なこと。また彼の大好物のキノコの餃子を食べてもらう約束をしていて彼が食べずに都会に戻ると知った彼女が、餃子を瀬戸物ごと包んで必死に彼の馬車を追って走る様子や、転んでしまって餃子の入った瀬戸物を思いっきり落とし追いつけないと悟った瞬間の切なさ。それと共に彼との思い出の瀬戸物も壊れ、彼からもらった髪留めも無くしたと気づき切なさはさらに増幅。そして彼が帰ってくると約束したその日に一日中雪の中を待ってとうとう彼は来ないので、熱を出しながら都会に彼を探しに行こうとするも行き倒れになる彼女。愛しい人に会いたいというその一途なまっすぐな気持ちにとっても泣けました。

また村を離れて新しい学校を建てるために金策に走っていた父の遺体を村まで運ぶのに、昔ながらのやりかたで人力で運んでくるといってきかない母親のために、息子がお金を用意するも、実際にはたくさんの教え子たちが集まって無償で父親を運んでくれることに。父の願っていた息子が先生なることを実現するため、もうすぐ取り壊す校舎で息子がほんの少しだけ教鞭をとるラストシーン。とっても良かったです。

気になっていたのにずっと見る機会を逸していた映画でしたが、今観れて良かったです。観ていない方はお勧めです。


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墨攻 [中国映画]

映画『墨攻<ぼっこう>』試写会プレゼント
映画公式サイトhttp://www.bokkou.jp/

「墨攻」観てきました。

この映画のバックグラウンドにある思想に心打たれその感動の余韻にしばらく酔いそうです。

春秋戦国時代、他人を等しく愛せよという”兼愛”侵略と併合は人類の犯罪とする”非攻(専守防衛)”などの思想を広めるために活動していた集団がありました。この集団とは墨家墨家は儒家と並ぶほどの勢力を持っていたのですが、秦の時代に忽然と姿を消し、その後2000年の間、中国の歴史から忘れ去られてしまうのです。この墨家の男・革離(かくり)を主人公にしたコミック「墨攻」(森秀樹作)をもとにこの映画が作られました。なんとこのコミックはもう10年も前に連載が終わっています(そのコミックのさらに元となった原作は酒見賢一氏の直木賞候補にもなった同名小説だとのこと)この時代に必要なメッセージがたくさん含まれているから出てきたチベットのお経=埋蔵経みたいな映画だ、と私は思いました(チベットのお経は埋蔵されていてその時代に必要なら掘り出されると信じられています)

アンディラウ演じる革離(かくり)が、まさに墨家の一人で当時戦術家として、いろんな国を行ってはその戦略をたてその国を勝利へと導くのですが、その彼の使命は戦わずして守ること。まさに非暴力なのです。それでも相手が攻めてきたら、なるべく敵も味方も犠牲者が出ないように心を配り、戦術を練り、備える。力を貸した国の国王から、「(君のお陰で)相手にかなりのダメージを与えたので手柄を取らす」と言われても、「人命がたくさん奪われて表彰されるということがおかしい」と言ってそれを拒否し、どんな物品も何ひとつ受け取ろうとしないので、その国の人々から信望をますます集めていきます。そのうちその国王は革離(かくり)が人々の信望を集め自分の国を乗っ取ろうと謀反を企てているのではないかというとんでもない妄想を抱き、革離(かくり)を殺そうとします。恩を仇で返すのです。しかしその国の若君の咄嗟の芝居で革離(かくり)はそこから脱出し、戦に巻き込まれ若君は死んでしまいます。・・・・・・

話のテンポも映画の壮大さも素敵でした。黒澤監督の「影武者」の騎馬隊の数の多いシーンや、ジョンフォード監督の「アパッチ砦」の籠城のシーンを髣髴とさせる場面もあり、迫力満点。映画の端々にこの墨家の思想がちりばめられ、それはそれは心を打たれます。これらの思想が中国の春秋戦国時代に既にあったということが驚きです。インドのガンジーのアヒンサー(非暴力、不殺生)やチベットのダライラマ法王の慈悲と非暴力の教えに通じるものを感じます。今こそこのメッセージが世界中に伝わるといいなあと素直に思えました。

この映画は中国、日本、香港、韓国のアジアの国共同で作られ、役者は香港、中国、韓国、台湾から出演し、日本のコミックが原作となっています。日本のコミックのレベルの高さが知れた気がします。内容が深いです。またコミック作家の森秀樹氏がこの映画に寄せてコメントを出しています。

「『墨守』という言葉がある。意味は守り通すこと。今では使うことも見かけることもなくなったが、国語辞典にはまだ残っている。このわずか二文字の熟語が墨家への敬意とその活動の凄まじさを伝えてくれた。不可能を可能にせんと働いた墨者の姿が浮かぶ。・・・」

お勧めです。


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胡同(フートン)のひまわり [中国映画]

胡同(フートン)のひまわり を見てきた。文化大革命のあと強制労働から戻った父と子の愛と葛藤の物語。バックに流れる音楽が素敵で、また胡同(フートン)という北京の下町のようなごちゃごちゃした路地の風景も何だか懐かしい感じで、これは中国版のALWAYS三丁目の夕日っぽいなと思いました。
今でもこの地域は実際あるらしいのですが、2008年の北京オリンピックでなくなってしまうらしく、何となく残念な気がしてなりません。
主人公の男の子が映画の中で三回も変わるのにも拘らず、三人が同じような雰囲気をもち、きっと成長したらこんな風になるだろうなと思わせる同じような姿で登場し、すごく自然でした。これにはびっくりです。
それと残念だったのは老けていく両親が、髪の毛はいい具合に白く後退していったものの、肌までには気が回らなかったようで、特にお母さんの肌のぴちぴちさは、ちょっと違和感ありました。
それでも、文革からの今に至る中国の歴史の流れの中で、がんこ親父とその子供の対立やその子供の成長がうまく描かれていました。
会場からはすすり泣く声も聞こえ、まあまあの感動作 になってます。


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単騎、千里を走る [中国映画]

昨日の夜、試写会に出かけました。千代田公会堂での「単騎、千里を走る」。高倉健主演でチャン・イーモウ監督の作品。「HERO」「LOVERS」「初恋のきた道」の監督といったらわかりやすいのかもしれません。中国で高倉健はかなり有名で、この監督は昔から絶対に高倉健と一緒に映画を作りたいと思ってやってきたそうで、この作品でこの監督の夢の実現となったのです。舞台は中国雲南の麗江(リージャン)。私も15年くらい前に行ってます。旧市街地は世界遺産にも登録されている情緒豊かな場所です。雲南省は少数民族の宝庫で、映画を見ている間も自分の楽しかった思い出が頭をよぎります。そして映画はほろりとさせ、笑わせ、また泣かせて、心の琴線に触れる感動作でした。試写会で立ち見がでることなどあまりないのですが、昨日は超満員で開場時間前から開場するほどの大盛況でした。この映画を見てまた中国の雲南省に行きたくなった。チャン・イーモウ監督っていい作品作りますね。この監督の作品をこれからも追っていきたくなった。


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