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騎士団長殺し [本]

村上春樹の「騎士団長殺し」。遅ればせながら読みました。


騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/02/24
  • メディア: 単行本
騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/02/24
  • メディア: 単行本





好きな作家の文章はするする読める。そしてストーリー展開も楽しかった。でも解決しない問題、未消化で終わったことなど、納得できないこともたくさん残る作品でした。


離婚を機に、家を出て東北を旅する主人公。旅から戻ると友人の雨田の父(有名な画家)が住んでいた小田原郊外の家を借りることになる。かつては肖像画家として生活していた主人公だが、そろそろ自分の絵が描きたくなっていた。そして丘の向こうに住むフィッツジェラルドのギャッツビーを思わせる免色という銀髪のハンサムな男から肖像画の依頼が。免色の肖像画ができると今度は、免色が自分の娘かもしれないという免色の家から良く見えるまりえの肖像画を描いてほしいと依頼してくる…。


その間に家の天井から「騎士団長殺し」と題名の入った雨田の父の絵が出てくる。モーツアルトのオペラ「ドン・ジョバンニ」を日本風にアレンジしたような絵。主人公は雨田の父の人生を知りたくなり、そしてその絵の意味することが知りたくなる。それから夜中に謎の鈴の音がなり、不気味なのでその鈴の音のありかを求め祠の後ろだと悟る。免色に話すと免色は業者に頼み掘り石室を発見するが、即身仏のようなものは現れず、ただの鈴だけが残っていた。それからその絵から抜け出したかのような身長60センチの騎士団長が現れたり、鈴が無くなったり、親友の雨田の持ってきたナイフが無くなったり、まりえがいなくなったりと、いろんなことが次々に起こる…。


今回の作品はやたら性的描写が多かった気がします。あまり出てくると辟易だなあと思いました。また13歳のまりえが自分の胸のふくらみをやたらに気にするところが何度も出てきて、しつこく感じてしまった。雨田の父の入院先に雨田とお見舞いに出かけ、「騎士団長殺し」を再現するかのように騎士団長を殺し、顔ながの覗く穴から自分が入って異次元を突き進み、何とかたどり着いたのはあの鈴の音がした石室。それが何を意味し、なにに繋がるのか。その一端の騎士団長殺しを再現することは、雨田の父にとって果たせなかった胸のつかえなのでそれを再現してあげること、その意味はあったかもしれないけれど、主人公が異次元の世界を命をかけて経験することが、本当にまりえの失踪の解決になったのか、そこは本当に疑問だし正直がっかりだった。だってまりえは自らの意思で免色の家に潜り込み、単にあまりのセキュリティの厳しさから免色の家から出れなくなっていたのだから。主人公は何のためにそんな大冒険をしたのか。それはあるいは自分自身のためだったのかなあ。閉所恐怖症だったからそれを克服したという意味で、成長のためにしたのか。それとも開けてはならない石室を開けた後始末として、また一周回って元に戻るのはいいことなのでそうしたのか。それを言うなら離婚した妻とはまた元の鞘に収まるので、一周して良かったのか。主人公は往々にして冒険をしてたくましくなって元の場所に戻り、めでたしめでたしとなるけれど、そういうことでもあったのかなあと思いました。


この作品にはたくさんの夢の示唆が出てくるのですが、特に妻と現実世界では離れているにもかかわらず夢の中で愛し合い、物理的にはありえないけれど妻が実際に現実世界で妊娠してその子供はもしかしたら自分の子供かもしれない、いや自分の子供としてこれから育てるという暗示だったのか、そういうのはとっても好きな設定だなあと思いました。そして妻が「人間は自分の意思のもとにいかにも生きているようだけれど、実は初めからそうなるようになっている」と言ったりしているのが、そこかで聞いたセリフだけど、そうだよなあと改めて思うのでした。


免色が突拍子もなく「右か左かと言われれば左を取ります。いつもそうです」みたいなことを言っていて、主人公が異次元の世界を行かねばならないとき、そして迷った時左を取りそれが正解だったこと。ドンナ・アンナや妹が途中で応援してくれたこと。たまたまポケットに入っていたまりえのペンギンのストラップで船を渡してもらったことなど。大変な時、必要な時には何かしらなんとかぎりぎりでもやって行けるということなのかもなあと思いました。「不思議の国のアリス」が好きな妹が富士山の風穴に行ったとき穴の中にするすると妹一人で入ってしまったことと、今回の穴の様々な関連、妹の面影と妻、妹と同じ年頃のまりえ、妹を思い出させる女の子供と、すべては亡くなってしまった妹に起因している主人公。人はそれぞれにこだわって人生を選択しているのかもしれない。それがこの主人公は妹だったみたい。


全体のタッチがサスペンスがかっていて、結構ドキドキして読んでました。まりえがいなくなったときに、その行方が気になるのに、主人公が異次元に行ってその描写が長いのがなんともイライラしてしまったけれど、そしてまりえが同じ異次元に入り込んだわけでなく、免色の家にいたなんて拍子抜けでしたが、それでも楽しく読み終えました。でも今まで村上春樹の作品を読んでいて、イライラしたり拍子抜けすることなんかなかったので、今回は微妙に、昔のしっくりきた感じとは違うなあと感じました。もちろん、村上春樹作品も変わっていくし、読んでいるこちらも変わってくるのだから仕方ないことですが。


いつも村上春樹の作品にスピリチュアルな面を自分で見出しそれが楽しい私ですが、今回はどうだったかな。目新しいものはあまり見いだせていない。でもそれでもこれほど集中して読めたことに感謝してます。こんなに夢中になって読める作家はなかなかいないので、やはり私にとっては彼は大切な作家です。これからも彼の作品が出れば、読んでいきます。


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脊柱管狭窄症は99%完治する [本]

  • 腰が悪く、何年か前に整形外科に行ったとき下された病名は「腰椎脊柱管狭窄症」でした。整形外科に通うもののたいして良くもならず、その時から、自分で運動しないといけないことに気づき腰のストレッチなどやり始めました。でも調子よくなるとすぐに止めてしまい、痛くなってはまたストレッチを始め…を繰り返していたのですが、今回ばかりはこの痛みがそのストレッチでもなかなか引かず、困りました。


そんなとき、たまたまかけていたラジオからこの本の紹介があり、これはと思いこの本を取り寄せ読み始めました。


脊柱管狭窄症は99%完治する “下半身のしびれ

脊柱管狭窄症は99%完治する “下半身のしびれ"も“間欠性跛行"も、あきらめなくていい!

  • 作者: 酒井 慎太郎
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2017/04/06
  • メディア: 単行本

この中にある、硬式テニスボールを使ってのマッサージが何とも良く利きました。尾てい骨の上に1個のボールを乗せ、その上に2個のボールを横に乗せ1個のボールは取り去って2個のボールで腰(仙腸関節)に充てたままフローリングの上で1~3分寝そべる。たったそれだけです。


また、痛みのあるところやおしりなどにもテニスボールを押し当て、痛気持ちいいくらいの感じでフローリング上で押し当てながらマッサージすると、不思議と痛みが無くなってしまうのです。


言葉ではわかりずらいので、腰痛、テニスボールで検索をかけ、ネット動画を探すとすぐ出てくると思います。

このテニスボールすごい威力を発揮するなあと思いました。


また姿勢が悪いことからもこの腰痛が来るのかもと思い、ヨガポール(ストレッチポール)を買ってみました。ジムではお馴染の品。このポールの上に寝そべってゆらゆらするだけで、本来の正しい姿勢ができてきます。本家本元のストレッチポールは高いので、ここのメーカーに卸しているという元のメーカーが作ってるアクシスフォーマ―を買ってみました。通常のものより少しポールが細身でソフトなので(ソフトロングを買いました)全然痛くありません。このソフトロングは女性や高年齢者向けらしいのですが、なかなかいいです。猫背が楽に矯正され姿勢が良くなってきた感じ。毎日やろうと思います。

腰の悪い方や姿勢の悪い方にお勧めです。





BRIDGESTONE(ブリヂストン) NX1 テニスボール (4個入り) BBANX1

BRIDGESTONE(ブリヂストン) NX1 テニスボール (4個入り) BBANX1

  • 出版社/メーカー: BRIDGESTONE(ブリヂストン)
  • メディア: スポーツ用品






Axis Former(アクシスフォーマー) ストレッチ用 フォームローラー ソフトロング T0999 021 アイボリー

Axis Former(アクシスフォーマー) ストレッチ用 フォームローラー ソフトロング T0999 021 アイボリー

  • 出版社/メーカー: Axis Former(アクシスフォーマー)
  • メディア: スポーツ用品

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あなたが世界のためにできるたったひとつのこと 他 [本]

最近読んでいた本です。


あなたが世界のためにできる たったひとつのこと 〈効果的な利他主義〉のすすめ

あなたが世界のためにできる たったひとつのこと 〈効果的な利他主義〉のすすめ

  • 作者: ピーター・シンガー
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2015/12/19
  • メディア: 単行本

同じお金を寄付するのなら、最も効果的に寄付をする、という提唱の本。例えば盲導犬の寄付で400万円を寄付すると1人の視覚障害者の生活を助けることができるけれど、同じ額を他国のトラコーマの治療に充てれば400人の人を失明から救うことができ、ここにたくさんのいいことをできると著者はいうわけです。

世の中にたくさんの団体があり、寄付する対象があり私たちは迷ってしまうわけですが、その団体によってはそのお金がどれほど効率的により多くの人たちの幸せを作ってきているのかわからないわけです。それでも「ギブウェル」という会社を立ち上げたカーノフスキーとハッセンフェルドの例を挙げ、より効果的な利他主義ができるようになったと述べています。この「ギブウェル」のホームページ(http://www.givewell.org/)にはどの団体が効果的に寄付したお金が使われているかランキングされています。ひとつの参考になるかと思います。


またアメリカの億万長者たち、ウォーレン・バフェット、ビル・ゲイツ、ザッカ―バーグ等々は多くの額を寄付していますが、この本では一般の人たちの様々な寄付の形も描いています。ある人は二つある腎臓のひとつを他人に与えても具合が悪くなる率は4000分の1だという理由で腎臓の臓器提供をしています。また自分が好きな道を選ばずお金が稼げ多くの寄付することができるからとウォール街で働き、見事大きな富を手に入れ、その多くのお金を寄付するという人もいます。まさに与えるために働くというライフスタイルを選んだ人です。自らは質素な生活を送り、所得の半分から95パーセントまで寄付している人もいます。ビル・ゲイツなら99パーセントの資産を寄付しても(実際子供たちに少しの財産を残し、自分たちの分を少し残して彼らは99パーセントに近い額をすべて寄付しているという記事を昔読んだことがありますが、彼らの稼ぎは莫大なので99パーセント寄付しても)びくともしないでしょうが、一般の人たちはそうはいきません。それでもこの本で紹介している人たちは、所得のほとんどを寄付に回すことに大きな喜びを感じ、寄付をしています。


給料の1割だけでも毎回寄付をするなど決めて、自分にもできる貢献。少しでも世界を変えていけたらいいなあと刺激になりました。臓器提供など違和感あるものもありましたが、お勧め本です。



脳の老化を99%遅らせる方法 疲れを脳にため込まない37の新習慣

脳の老化を99%遅らせる方法 疲れを脳にため込まない37の新習慣

  • 作者: 奥村 歩
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2016/11/23
  • メディア: 単行本


この本のタイトル通りの脳の老化を遅らせる方法の37の提案が書かれています。例えば、諦めずに自分のやりたいことを追いかける、ストレスの悩みを大、中、小に分ける、とにかく書き出す、高いところに登ってみる、自分がコントロールできないことで悩まない、プチぼんやりタイムを作る、あてもなく散歩する、ぼんやりできる場所を作る、やり残していることリスト、やりたいことリストを作る、昔好きだった音楽を聞いてみる、旅をするなら手作りの旅、本は本屋で映画は映画館で観てみる、運動は脳の肥料だと思え、あえて迷子になってみる、やっぱりウォーキングは脳に利く、ぐっすり眠る、生活リズムを守る等々。


目新しいことは何もなかったけれど、「脳のつながりがいい人は、仕事もできるし見た目も若い」「同時進行の仕事が多いと、脳の処理能力がパンクしやすくなる」「物忘れやうっかりミスは脳過労の現れだった」など確かにね!と思うことがたくさん。短い時間ですぐ読めてしまい知ってることも多く、ちょっと物足りなさもありましたが、スーパー脳外科医が教えるヒントがたくさん詰まってます。


ありがとうの奇跡

ありがとうの奇跡

  • 作者: 小林 正観
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2016/11/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
正観さんが40年で研究した結論。「ありがとうと言ったものが、すべて、あなたの味方になってくれる」
要約するとこうです。
ありがとうの法則とは、自分が自分の力で生きているのではなくて、あらゆるものの支援によって生きていることがわかること。
神様が好きなベスト3は、掃除、笑い、感謝である(そわかの法則)。特にトイレ掃除するとお金に困らない、笑うと体が丈夫になる、感謝すると(ありがとうと言うと)周りが味方になってくれる。
どうも私たちは自分の人生を生まれるときから死ぬ時まで、すべて、事細かにシナリオに書いて来たらしい。
自分に起きる現象が、すべて自分が書いたシナリオ通りだとわかると、ありとあらゆることに、不平、不満、愚痴、泣きごと、悪口、文句を言わなくなる。
努力することや頑張ることに価値があるのではなく、喜ばれる存在であることが、人間の根源的な価値だ。
人から喜ばれる存在になるには、頼まれごとを引き受ければいい。
「嬉しい、楽しい、幸せ、愛してる、大好き、ありがとう、ツイてる」
人生は楽しむために存在している。
偶然が2つ以上重なったときは、そちらへ行ってみたらという宇宙からのサイン。
自分が今どれほど恵まれているか、に気づくことこそが本当の幸せ。
「なぜ、なぜ?」と問いかけた瞬間に、その現象を否定していることになる。
努力をしたから望みがかなうという因果関係は、宇宙にはないらしい。
病気をしない、事故に遭わない、何も起きないで日々を普通に過ごせることは、実は奇跡の連続である。
物事がうまくいかないのは、感謝の気持ちが足りないから。
人間が一生の間でできる仕事の量は、決まっている。
自分の命を誰かに使ってもらうことが、使命。
人生の前半は手に入れていく時間、後半は手放していく時間。

知っていることがたくさんありましたが、実践となるとまた別問題。ここに来て、感謝をもっとしていきたいなあと思いました。

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つれづれノート、毎日っていいな、自由への旅 など [本]

ここ何か月かで読んだ本。 


つれづれノートでまだ読んでいなかったものを読みました。以前かなり集中してつれづれノートを読んだときに、本がなくてあるものから読み、またそのうち本が見つかったらと思って後回しにしていた本です。



第3の人生の始まり  つれづれノート(15) (角川文庫)

第3の人生の始まり  つれづれノート(15) (角川文庫)

  • 作者: 銀色 夏生
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2008/12/25
  • メディア: 文庫



 

決めないことに決めた つれづれノート(16) (角川文庫)

決めないことに決めた つれづれノート(16) (角川文庫)

  • 作者: 銀色 夏生
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2009/06/25
  • メディア: 文庫


2007年12月から2009年2月までのつれづれノート。銀色さんが一時期つれづれノートを止めようとしていたみたいで、その再開のつれづれノートにあたるらしい。だからいつものつれづれに比べるとすごく分厚い。読みごたえが相当にありました。


上の娘さんカーカは中3から高校生になり、下の息子さん、さくくんは小3から小4に。もう10年前の話なのですが、子育てとおいしいものと、宮崎で過ごし東京に引っ越しして上の娘さんだけを残して宮崎にまた戻り、銀色さんだけが東京と宮崎を行き来する様子が描かれ、本来のつれづれノートらしく日々の暮らしが描かれ、銀色さんのいろんな考えが書かれていて、楽しかった。


そして銀色さんが観ていた映画がまた懐かしい。私も観たなと思い返してました。「ファム・ファタール」「ミスティック・リバー」「シッコ」「キサラギ」「イン・トゥー・ザ・ワイルド」「ミス・ポッター」「おくりびと」「パコと魔法の絵本」「ハッピーフライト」「チェ28歳」「題名のない子守唄」「レボリューショナリー・ロード」「21g」「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」などなど。


10年前は、エドはるみさんが大活躍。曽野綾子さんのNGOを自ら立ち上げ援助も最後まで現地に行ってその使い道まで見てくる話も、私自身が曽野綾子さんの本を読んで知っていたなあと思いました。あと「引き寄せの法則」確か読んだよなあ、と。また寝ていて夢を見るのがこの頃の彼女にとってある種のストレス発散みたいで、夢を見るのがとっても楽しいようなことが書かれてありました。私も昔は寝ていて夢を見るのがとっても好きで夢日記みたいなものまでつけていたことを思い出しました。瞑想をするとどういうわけか夢を見なくなるので夢を見たいがために瞑想をしないでいたのですが、今となってはごちゃごちゃ見る夢がうっとうしくなってしまい、却って瞑想したほうが今は良くなっています。人はどんどん変わっていくものだなあと思うのでした。



心をまっさらに、さらし期 つれづれノート31 (角川文庫)

心をまっさらに、さらし期 つれづれノート31 (角川文庫)

  • 作者: 銀色 夏生
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/03/25
  • メディア: 文庫


最新作のつれづれノート。2016年7月から12月までのもの。前回の海外旅行熱から一気に冷め、地に足をつけた生活を送る銀色さん。ジムで泳ぎ、ご飯作りや片付け、興味の持った臨書、英会話教室、精神世界のワークショップに参加し、時々宮崎に戻ったり、映画見たり…。本当に何がやりたいかを見つけるまで淡々と生活をする…。充電期と位置付けて生活していたようですが、このつれづれノートはとっても良かった。これこそ初期に読んでた本来のつれづれノートに戻った感のいいつれづれノートでした。


高校生でこれから大学を見つけなければならないサクくんに、「生まれる前に決めてきた人生があって、ちゃんとその通りに進めるようになっているからどんな風になっても大丈夫」というようなことを言っているところも良かったし、「本当にやりたいことは命を引き換えにしてもやりたいということ」みたいなことも言っていて(こんな表現ではなかったけれどそういった意味のこと)、本当にそうだなあと思ったりする。


映画「海街daiary」や「帰ってきたヒトラー」「キャロル」「シャッターアイランド」、ヴィパサーナ瞑想やダライラマ、カンバーバッチのことなど、ちょっと私のアンテナに引っかかったところもいろいろあって、楽しく読めたつれづれノートでした。すごい晴れた昼下がりに、くつろいでつれづれノートを読むのは、私にとって至福だなあと思いました。
 


自由への旅: 「マインドフルネス瞑想」実践講義

自由への旅: 「マインドフルネス瞑想」実践講義

  • 作者: ウ・ジョーティカ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/11/25
  • メディア: 単行本

テーラワーダ(上座部)仏教の伝統的な瞑想法ウィパッサナー(マインドフルネス瞑想)をミャンマーの僧侶が教えた本。これからリトリートする(日常を離れて瞑想合宿をする)西洋人たちを前に、その心構えとして気軽に語り、質疑応答の部分もあり、そしてそのウィパサナーの神髄、瞑想をしていくとどのような過程を経て、どこに至るかを僧侶が語った本になっています。


この本を読んでいて、瞑想が大好きでお坊さんになると言っていたタイ人の友人や、彼からもらった瞑想の本(どこにあったかな?、探せば出てくるはず)、そして私自身がタイで瞑想したスアンモンクという寺のことや、そこで瞑想していたたくさんの旅行者たちを思い出しました。タイもテーラワーダ仏教なので、瞑想法も考え方も本当に似ている。「今ここにある」ことだけに集中すること。「たくさんの考えが浮かんでは消え、浮かんでは消え、そしてその考えに執着しないで流す」こと。瞑想の基本はそんなところですが、書いてある内容が何となく懐かしく、そして読んでいる間は心穏やかに過ごせた気がします。


昔、私は夢日記みたいなものを書いていて、夢が正夢や何かを暗示してくれていたので何か日常に起きたとき、そのことが夢で見ていたことだったなあと思い、夢日記を読み返したりするのが楽しくて仕方なかったのですが、瞑想をすると決まってその夢が見られなくなるため、旅先で出会った人に瞑想をした方がいいと会う人会う人に繰り返して言われていたにも関わらず、夢が見られなくなるのが当時はとっても残念で、瞑想を放棄していました。そして今になって、アメリカやイギリスの大学でも瞑想の本質が研究されて(宗教と区別したいがためにあえて瞑想という言葉を使わずマインドフルネス=気づきという言葉を使っているようですが)、瞑想あるいはマインドフルネスが眠りの質を高め、仕事の効率を高め、自律神経を整え、イライラも解消、免疫力もアップ…とわかり、これはやるしかないなあと思い、去年くらいから瞑想、マインドフルネスを始めました。今は、ごちゃごちゃ夢を見るのが昔と違ってとってもしんどいので、却って夢を見なくなっていいです。そして何より睡眠の質も向上。たった10分の瞑想はノンレム睡眠の2時間分くらいに相当すると何かの番組でやっていたので、きっとそうなのでしょう。眠りの質が抜群に良くなった!そしてイライラしたり、気分が昔より落ち込んだりしても瞑想のお陰で何とか持ち直せています。

本もその都度いろいろ読んで納得して。あとは続けて瞑想をし続けるのみだなと思います。余計な漏電も無くなり、疲れなくなり、心を健全に整えられます。忙しい現代人には瞑想、あるいはマインドフルネスはお勧めです。



うっとり、チョコレート (おいしい文藝)

うっとり、チョコレート (おいしい文藝)

  • 作者: 伊藤まさこ
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2017/01/17
  • メディア: 単行本


バレンタインの頃に読んだ本。38人もの作家や有名人によるチョコレートにまつわる色んなお話。知らない作家の文章を読む機会もあるこの手の本もたまにはいいなあと思いました。そしてすべてがチョコレートやバレンタインがらみ。気軽に読めるし短いエッセイばかりなのでそれなりに楽しめました。


そしてこれは「おいしい文藝シリーズ」の一冊だったようで、この本のほかにも「ぷくぷく、お肉」「こんがり、パン」「ばっちり、朝ごはん」「つやつや、ごはん」「づるづる、ラーメン」「まるまる、フルーツ」「ひんやりと、甘味」「ぐつぐつ、お鍋」…とタイトル読んだだけでも何だかおいしそうな本がシリーズ化されています。機会があったら読んでみようかなあ。



バナナタニ園

バナナタニ園

  • 作者: 谷郁雄
  • 出版社/メーカー: ポエムピース
  • 発売日: 2017/02/14
  • メディア: 単行本




吉本ばななが関わっていると知って手にした本。でも実は吉本ばななはまえがきと写真のみでした。まえがきはともかく、写真は一体どうなんでしょう。特にいい写真でもなかった…。でも谷さんの詩はとっても短くてそれでいて結構優しい気持ちになれる素敵な詩でした。横に長い本で、中の絵(寄藤文平という方の絵)もなかなか良かった。たまには詩もいいなあと思ったのでした。


毎日っていいな

毎日っていいな

  • 作者: 吉本 ばなな
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞出版
  • 発売日: 2017/02/17
  • メディア: 単行本


毎日新聞に連載していた、毎日がほっこりするような随筆の数々をまとめた本。基本的に、吉本ばななの本は心がほっこりするからいつも読んでしまう。今回も癒されました。彼女みたいな考え方の人がもっとたくさんいたら、世の中はより居心地よく、優しく、幸せな世の中になるのになあと思ってしまいます。幸せは日々のちょっとした中にたくさん転がっていてそれが宝石のようにキラキラしているものか、あるいは普通の石かを決めるのはその人自身なんだなあと、この本を読むと思えてきます。毎日っていいなあとは本当だなあと思うのでした。



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探検家、40歳の事情ほか [本]

最近読んだ本です。

探検家、40歳の事情 (Sports graphic Number books)

探検家、40歳の事情 (Sports graphic Number books)

  • 作者: 角幡 唯介
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2016/10/21
  • メディア: 単行本

結婚して子供ができて4年前にエッセイを出したときとは、また状況も変わっている角幡さん。奥さんやお子さんのことがちらちらとでてきて楽しかったです。「指輪をはずすくらいなら凍傷になって指がなくなったほうがいいわ」みたいな奥さんのセリフは何だか凄い!の一言。でもそれくらいじゃなければ冒険家の奥さんなんて務まりませんね、と思いました。北極での牛を殺してその牛の写真が全く開けない牛の怨念の話とか、北極圏で牛やらウサギやら鳥のようなものを食べてるから体臭がすごくなって帰国の度に奥さんから毎回「野生のニオイ」と言われる話とか、小さい時から忘れ物が酷く、冒険している間も結構忘れ物をするということや(それでも知恵を使って何とか乗り切ってしまうのがすごいです)また若き日のマラリアの思い出など、旅のこぼれ話的なこのシリーズ(「探検家、36歳の憂鬱」に続く本)はこれからももっと読みたいと思いました。

TRANSIT(トランジット)18号  美しきチベットの未来 (講談社MOOK)

TRANSIT(トランジット)18号? 美しきチベットの未来 (講談社MOOK)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/09/14
  • メディア: ムック

このシリーズは他にもアンデス、ヒマラヤ、インド、メキシコ、タイ、イギリス、イタリア、中国など出していて、ほかもちょっと覗いてみたいと思いました。チベット好きな私としてはたまにこういう本を見ると楽しくなってきます。

ふなふな船橋

ふなふな船橋

  • 作者: 吉本ばなな
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2015/10/07
  • メディア: 単行本

15歳で両親の離婚。叔母と一緒に船橋で暮らすようになった花。何よりも本が好きでふなっしーが好きでいつもふなっしーに支えれられて来た。花と同じような花子という女の子が亡くなって花は夢の中で花子と対話をする。そしてそれがまたこの現実世界と繋がって、色んなことを知っていく花。その間恋人と別れてもう一度復縁の話になったとき、もうすでに自分の歩むべき道はこの恋人とはないことに気づく花。

いつものばななワールドで心がふんわり温かく、そして優しい気持ちになれる小説でした。夢とのつながりが現実世界に投影され、私はその手の話が大好きなので余計に楽しく読めました。また仕事で時々行く船橋が舞台だったので、その雰囲気とかわかって余計にいい。そういえばいつだったか船橋に仕事で行ったとき、アランとサヘルのテレビ取材が駅のコンコースであって、皆スマホで彼らの写真をパチパチ撮っていたのを思い出しました。アランもサヘルもテレビで見るより小さくて細かった。そして太宰治が定宿にしていた旅館が船橋にあるとかで、そこへ今度はちょっと行ってみたいと思いました。あとは川村美術館。ロスコの真っ赤な絵、確かに強烈な印象で私の中にも残っているなあと思いました。川村美術館はすごく素敵な美術館だったのでまた出かけてみたいです。

「ふなふなふなっしー♪」(こんな歌があるのか)に素敵な言葉が並んでいて、この本の冒頭に載っていたので記しておきます。

投げられたっても蹴られたっても また立ち上がればいいなっしー♪

誰に相手にされなくっても 自分の道を進めなっしー♪

どんなに汚れてしまったっても 君さえ笑えばいいなっしー♪

君が悲しんでいる時は すぐに笑顔にさせるなっしー♪

下北沢について

下北沢について

  • 作者: 吉本 ばなな
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2016/09/23
  • メディア: 単行本

吉本ばななのエッセイ。特に下北沢の思い出について。子供が生まれての生活や、下北沢にあるお店のこと、ご近所さんのことなど。下北沢には個人的にはそれほど足を運んだことがないけれど(本多劇場で劇団東京ヴォードヴィルショーの劇とか、島田歌穂さんの音楽劇とか、沖縄出身の人たちが出るショーを観に行ったことがあるくらい)、街自体としては何となく可愛らしくて好きな街だなあと思っています。売れっ子になって知名度も上がり、ある程度の収入が入っても、それでも必死になって書いていた吉本ばなな。傍から見たらとっても羨ましい存在ではあるけれど、やはりそれなりの努力もあるし、色んな困難もあるし、どんな人でも人生にはいろいろあるんだなと思いました。



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