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ネパール・チベット珍紀行・叶うことならお百度参りなど [本]

最近、読んでいた本です。


超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト

超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト

  • 作者: 落合 陽一
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2017/03/18
  • メディア: 単行本


未来への漠然とした不安「何をしたらわからない」という人間たちへ、との文言があります。

この本を読んだからと言ってすることがわかった訳でもなく、まあ良く言われていることが書かれていたなあという感じでした。もちろん、良く言われていることであってもこうやってまとめることはそれなりに大変だとも思いますが。


1・ニッチな世界でトップ・オヴ・トップを目指す。遊びか仕事かわからないほど楽しい仕事をすること。その境目がわからない仕事を。


2・スペシャリストであれ、そして少しだけジェネラリストであれ。知識にフックを少しだけかけておき、少しだけとっかかりがあれば何でも調べればわかる世の中なので、その程度の知識だけで大丈夫。


3・ストレスフリーであること。自分が決めたルールや仕組みにイライラしない。貯金は働かない前提の老後の心配からなるものなので、生涯現役だったら貯金もいらない。自動運転も始まり移動コストも安くなれば都心に住む必要もなくなる。


有能であり、人より抜きんでて仕事が楽しくて仕方がないことが一生涯続き、現役を貫くことができればいいのですが、人生そう簡単でもないところにやはり苦悩があるんだよなあと思いました。また若い時には思いもしなかったことが年を取ってからいろいろ出てきたり、考え方もすっかり変わったりもするわけなので、なかなか大変なんだよ、実際、と冷めて読んでいる自分がいました。



れんげ荘 (ハルキ文庫 む 2-3)

れんげ荘 (ハルキ文庫 む 2-3)

  • 作者: 群 ようこ
  • 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
  • 発売日: 2011/05/15
  • メディア: 文庫
働かないの―れんげ荘物語 (ハルキ文庫)

働かないの―れんげ荘物語 (ハルキ文庫)

  • 作者: 群 ようこ
  • 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
  • 発売日: 2015/08/07
  • メディア: 文庫
ネコと昼寝―れんげ荘物語

ネコと昼寝―れんげ荘物語

  • 作者: 群 ようこ
  • 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
  • 発売日: 2017/01/01
  • メディア: 単行本

最近、群よう子さんの本を立て続けに読んでます。読みやすくてあっという間に読めて楽しい。このれんげ荘物語のシリーズに結構はまってしまいました。45歳までOLでバリバリ働いてきたキョウコは仕事を辞め家を出て、アパートれんげ荘で生活を始めます。そして貯金を切り崩し、月に3万円の家賃、7万円の生活費でなんとかやり繰りし生活を送ることにするのです。昔と比べたら生活を切り詰めないといけないけれど意外とのんびりと楽しく生活できていくキョウコ。こういう生き方もひとつの選択です。現に友達が公務員を辞めて、(家は既に買っていますが)この話に近い貯金の切り崩し生活に入っています。れんげ荘に住む他の住民との交流や、友人、そのまた友人、兄の家族との交流、そして実家の母親との確執などが書かれています。群さんご本人が実際に母親との確執があるようなのでそれがこの物語にも反映されています。私は学生の時に母を亡くしてしまい母のことは好きだったので、母親が生きているだけでも羨ましいなあと思ってしまいます。仲がいい親子は早くに親が亡くなり、そうでない親子はいつまでも親が生きているなんて人生皮肉なものだといつも思ってしまいます。


叶うことならお百度参り―チベット聖山巡礼行

叶うことならお百度参り―チベット聖山巡礼行

  • 作者: 渡辺 一枝
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2006/03
  • メディア: 単行本


渡辺一技さんの本で「チベットを馬で行く」は昔読んだ記憶があるのですが、こちらの本はまだ読んでないと思い読みました。2006年発行ですが、メインは2002年~2003年ごろにチベットカイラスに旅行したことが書かれています。この時既にトータル9回カイラスに行っており、色んなルートでカイラスに入っていて、チベタンのドライバーガイドやコックさんが既に親友になっていて、毎回彼らと3人で何度も出かけ、そして時には旦那さんの椎名誠氏やサックス奏者の渡辺貞夫氏、モンベル社長の辰野勇氏、内科で漢方医の柳澤紘氏と共にでかけてる旅もあります。旅行中具合が悪くなったり、犬にかまれたり、火事を起こしそうになったりと立て続けにアクシデントがあったり、聞く人がいないので道に迷ってしまったり、各地に親しくなったチベタンがいて色んなものを頂いたり、旅行中知り合ったみなしごのチベタンを一時引き受けようかということになったが結局西洋人がやっている孤児院で育てることが決まり、それでも気にかけて毎回そのみなしごの女の子に会いに寄ったり。また旅の最後はラサのジョカンでご本尊の釈迦牟尼物の金泥の塗り直しの寄進をしたりと、いろんな経験が書かれていました。その間、娘さんがニューヨークで結婚、息子さんがサンフランシスコで結婚、孫が生まれ、また夫の椎名誠のことなどが書かれてる部分もあって、椎名誠が奥さんのことを書き、子供のことを書いていた「大きな約束」をちょっと前に読んでたのでまたもリンクして面白かったです。
カイラスには一度は行ってみたいけれど、途中で高山病になって命を落とす人もいるし、後は運と巡り合わせかもな、と思いました。

ネパール・チベット珍紀行 (世界紀冒選書)

ネパール・チベット珍紀行 (世界紀冒選書)

  • 作者: ピーター サマヴィル・ラージ
  • 出版社/メーカー: 心交社
  • 発売日: 1990/05
  • メディア: 単行本

椎名誠が本の中で書いていた「ネパール・チベット珍紀行」を読みました。1985年ごろアイルランド人が2カ月ほどかけて廻ったネパールとチベットの旅。ネパールではヤクの背に乗って、またチベットではヤクはみつからないため馬を借りたりもしますがあまりにも乗り心地が悪いためそうそううまくいきません。

いろんな国の旅行者に会いますが、日本人旅行者も結構出てきます。大人数で山を廻っている日本人、アメリカ人とカップルで廻っている日本人、日本人がエベレストホテルの建設に関わっていたり、カイラスにある宿で同志社大の旅行学の先生(タマムラ・カズヒコとはっきりと名前を明記)がカイラス巡礼に来ている人のポラロイド写真を撮ってそれをあげる代わりにどんな目的で来ているかなど聞き取り調査を行っている様子など描かれていました。当時、香港でビザを取り、でもネパール側からの入国は全員拒否されていて、それでもチベットに行きたい著者たちは中国語のできるひとにビザの脇に加筆してもらい、何とかチベットに入るのです。バスでもトラックでも何でもかんでも通る車と交渉して荷台でも何でも乗せてもらい、埃まみれになりながらラサ、シガツェ、サキャ、ギャンツェ、カイラス、マナサロワールなどに行きます。パスポートの加筆した部分が不正であることがばれたら怖いため、結構公安関係やチェックポイントにビクビクしながらの旅。宿という宿がなかなか汚いのでテントを張り、寒さをしのぎ、食料も手に入れられない場所を行くのでろくなものをお腹に入れることができない旅…。


私も1991年の夏に中国旅行中そのままチベットに入り、ラサとシガツェで過ごしたので、この本はその6年前の話ですが、何となく当時の様子がわかる気がしました。チベットに1か月半くらいいてラサやシガツェのほかあまり他の都市に行かなかったのは、ショトン祭(ヨーグルト祭り)やタンカ(仏教絵画)のご開帳など色んなイベントが目白押しということもありましたが、個人旅行が禁止されているときに何となくスルスルと入ったけれど、パーミットらしいパーミットも取らずに入っていたので(個人旅行者にパーミットは出なかった)あまり動くと厄介なことになるかなあという不安もあったことを私は思い出していました。当時個人でチベット入りしていた旅行者はみんな潜りの旅行者でしたが、帰りの飛行機などは公にちゃんと買えるし(実際私もラサからカトマンドゥに飛んでいます)、一緒にラサ入りした日本人の男の子はがけ崩れの中歩いてネパールに戻ってきていて再会したりもしたし、ラサで会った旅行者の何人かはカイラス行きを狙っていてトラックをチャーターするためにカイラスに行く旅行者を募っていたり、また個人でトラックでもバスでもそちら方向に行くなら何でもこの本の著者たちのように交渉してカイラスを目指している人たちがたくさんいました。そういう様子があっという間に蘇って来ました。簡単に想像がつくけれど(私も短い時間ならペルーや中国、インド、ネパールなどで経験してます)、トラックの荷台ともなると寒いわ、埃はあるわ、痛いわ(道が悪いからあちこち体をぶつける)、そして窮屈だわ(人がわんさと乗っている)で本当に大変だろうなあと思います。そして頭も鼻の穴の中まで、そして体じゅう埃にまみれてもお風呂がないし、あってももらってお湯で体をふく程度だろうし、宿の部屋も決して快適とは言えないだろうし、あとは食事も、ツァンパ(麦こがし、まあおいしいけれど飽きるかも)やバターティ(塩分があるので初めは結構おいしいと思えないがだんだん慣れるとまあおいしくなってくる)、じゃがいも、硬いカビの生えかかったようなパンばかりの食事では、本当に精神力が試されます。


まあそれでも楽しくこの本を読みました。ラサのスノーランドホテル、私も泊まったなあとこれまた懐かしかったです。


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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2019-03-31 22:09) 

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